環境省主催セミナー
「現代を生きる私たちは過去からの教訓をどう活かすか~水俣病の経験から考える~」
― 八代海沿岸と阿賀野川流域、2つの水俣病の経験から考える ―
日本では、高度経済成長期にさまざまな公害が発生しました。環境省は、その経験を踏まえ、環境と人の健康を守るための制度づくりや取組を進めてきました。
その原点の一つにあるのが「水俣病」です。
水俣病は、八代海沿岸と阿賀野川流域という二つの地域で発生しました。場所も背景も異なりますが、そこには共通して、私たちの社会のあり方を見つめ直すための多くの示唆が含まれています。本セミナーでは、水俣病を一つの「答え」として捉えるのではなく、「何を学ぶことができるのか」を考えるきっかけとして共有したいと考えています。
八代海沿岸は、海とともに暮らしてきた地域です。漁業は人々の生活を支え、魚介類は毎日の食卓に欠かせないものでした。
しかし1950年代、化学工場から出た排水に含まれるメチル水銀が海に流れ込み、その影響を受けた魚介類を食べることで、多くの人が健康被害を受けました。手足のしびれや歩行の困難、視野が狭くなるなどの症状が現れ、日常生活が大きく制限される人も少なくありませんでした。
この出来事は、病気そのものだけでなく、人と人との関係や地域の暮らしにも深い影響を与えました。
新潟県では1960年代、阿賀野川流域で水俣病と同じ原因による健康被害が起きました。川は、地域の人々にとって生活の一部であり、川魚は大切な食べ物でした。
ところが、上流の工場排水に含まれていたメチル水銀によって、川魚を通じた被害が広がっていきました。
この2つの水俣病から学ぶ教訓は、他の様々なことにも通じることです。今回、環境省では「現代を生きる私たちは過去からの教訓をどう活かすか」と題して、水俣病の教訓を通して、私たちは何をすべきなのかを一緒に考えます。
| 時間 | 内容 | 講演者 |
|---|---|---|
| 13:30~ | 環境省挨拶、日本国内での取組について | 環境省 |
| 13:40~ | 水俣病概要 | 奥羽 香織 氏 (一般社団法人水俣・写真家の眼) 藤田 伸一 氏 (新潟県立環境と人間のふれあい館 館長) |
| 14:10~ | 語り部講話 | 吉永 理巳子 氏 (水俣市立水俣病資料館 語り部) |
| 15:10~ | 休憩 | |
| 15:30~ | パネルディスカッション 「現代を生きる私たちは過去からの教訓をどう活かすか」 |
<コーディネーター> 遠藤 邦夫 氏(一般財団法人水俣病センター相思社 理事) <パネリスト> 旗野 秀人 氏(冥土のみやげ企画) 吉永 理巳子 氏(水俣市立水俣病資料館 語り部) 山崎 陽 氏(一般社団法人あがのがわ環境学舎) 熊本県立水俣高等学校1年生 |